【第3回】「聞こえてないだけ」なのに“認知症っぽく見える”ケース
- hokkaidosouzoku
- 10月23日
- 読了時間: 3分
皆さんこんにちは。
10月も後半に入り、朝晩は特に冷え込むようになりました。本格的な冬を前に、体調を崩しやすい時期ですので、どうぞご自愛ください。
さて、今回は「耳の健康から考える“認知症と相続”と題しまして、全5回でお届けいたします。
今回は第3回目です。
【第3回】「聞こえてないだけ」なのに“認知症っぽく見える”ケース
現場やご家族との関わりの中で、こんな経験はありませんか?
・こちらの説明に返答がずれる
・会話の途中で話題がかみ合わなくなる
・「忘れた」「聞いてない」とトラブルになる
・怒りっぽくなったり、反応が冷たく感じる
・同じことを何度も聞き返す
家族からは「最近ボケてきたのかも…」
支援者からは「理解力が落ちてきた印象がある」
と言われることもあります。
でも――
実はその多くが【認知機能の問題ではなく、聴力の低下】に原因がある場合も少なくありません。
▼本人が“聞こえにくさ”を認めない理由
✅聞こえている時もある(特に高音・低音の差)
✅プライドや拒否感から自覚を避ける
✅「歳だから」と深刻に考えない
✅補聴器にマイナスイメージを持っている
だからこそ、周囲の“気づき”が入口になります。
▼支援者・家族がチェックできるポイント
□ テレビやラジオの音量が以前より大きい
□ 呼びかけへの反応が遅い・ズレる
□ 会話のテンポが変わってきた
□ 返事が曖昧・適当になってきた
□ マスク・後ろ姿だと話が通じにくい
□ 電話より対面のほうがスムーズ
□ 集まり・会議・雑談から離れがち
一つ一つは小さなことですが、積み重なると
▼認知症の初期症状と見分けがつきづらくなります。
▼声かけ・導入のコツ
いきなり「耳が悪いんじゃない?」は逆効果です。
代わりにこんな声かけが有効です👇
・「最近聞こえづらいと感じることないですか?」
・「テレビの音量、前より上がってますか?」
・「病院でも補聴や検査すすめてるみたいですよ
・「聞こえが良くなると人付き合いしやすくなりますよ」
・「念のため検査してみましょうか?」
“指摘”ではなく、“提案・確認”として伝えるのがポイントです。
▼早めに気づくことで防げる未来
・認知症との誤解や不安
・家族間の衝突やストレス
・支援現場でのコミュニケーション
・判断力・財産管理の遅れ
・相続・後見・生前対策のタイミング喪失
次回(第4回)は、【耳の衰えが「お金・老後・相続問題」とどう関係するのか】について触れていきます。
福祉・医療・法律・保険、それぞれの専門職に関係してくるテーマです。
▼補聴器体験・相談にもつなげられます
私は、(有)デンタルパートナー・タイトフィットさんと連携しており、ご希望があれば補聴器の体験予約をお受けすることができます。
✅実際に装着して試せる
✅家族にも違いを感じてもらえる
✅補聴器への抵抗感が減る
✅通常の販売店より2〜3割お安く購入できる可能性も
「まだ早いかな?」と言う方でも、“体験”という形であれば抵抗なく受け入れやすく、周囲からの声かけのハードルも下がります。
みのまわりのお客様・利用者様・ご家族など、気になる方がいれば、ぜひお気軽にご相談・ご紹介ください。
補聴器体験 予約申込
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発行:北海道相続準備支援センター
代表 橋本 行正
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