【第2回】なぜ難聴が認知症リスクを高めるのか?
- hokkaidosouzoku
- 10月21日
- 読了時間: 3分
皆さんこんにちは。
10月も後半に入り、朝晩は特に冷え込むようになりました。本格的な冬を前に、体調を崩しやすい時期ですので、どうぞご自愛ください。
さて、今回は「耳の健康から考える“認知症と相続”と題しまして、全5回でお届けいたします。
今回は第2回目です。
【第2回】なぜ難聴が認知症リスクを高めるのか?
「聞こえにくさ」と「認知症」——一見つながりがなさそうに見えますが、実は現場でも研究でも“深い関係”が指摘されています。
たとえば、こんな変化に心当たりはありませんか?
・話しかけても返事が遅い、または曖昧になる
・会話への参加が減り、聞き役にまわる
・ご家族が“誤解”によるトラブルに悩み始める
・集まりや地域活動に出なくなる
・反応が鈍くなったと思ったら、実は聞こえていなかった
これらはすべて、「耳の衰え」が引き金になっている可能性があります。
▼難聴が認知症を招く主な要因は3つあります
❶【脳への刺激が減る】音や会話が届かないことで、脳の一部が“休眠状態”になります。実際、米ジョンズ・ホプキンス大学の調査では、難聴の高齢者は正常な聴力の人に比べて、
▶軽度で2倍
▶中度で3倍
▶重度では5倍
認知症発症率が高くなると言われています。
❷【会話や交流が減る】聞こえづらい → 話す機会が減る → 他者との接点が減る
この流れは、孤立・無気力・活動量の低下につながります
結果として「判断力」「理解力」の衰えを早めます。
❸【家族・支援者とのすれ違い】
・怒りっぽくなった
・話が噛み合わない
・忘れっぽくなった
こうした“認知症に似たサイン”が出ても、実は「聞こえていないだけ」というケースも少なくありません。
▼補聴や早期対応は「認知症予防」に直結します
WHO報告では、難聴が認知症リスク要因の中でも「介入できる最大の予防分野」とされています。
つまり、
●早めに気づく
●補聴・相談につなげる
●周囲の理解を促す
これだけでも、認知症の進行や発症を遅らせる可能性があります。
次回(第3回)は、【家族・支援者が気づけるサインと適切な声かけ】について触れていきます。
現場、家庭、専門職連携
——どの立場の方にもぜひ知っておいてほしい内容です。
▼補聴器体験・相談にもつなげられます
私は、(有)デンタルパートナー・タイトフィットさんと連携しており、ご希望があれば補聴器の体験予約をお受けすることができます。
✅実際に装着して試せる
✅家族にも違いを感じてもらえる
✅補聴器への抵抗感が減る
✅通常の販売店より2〜3割お安く購入できる可能性も
「まだ早いかな?」と言う方でも、“体験”という形であれば抵抗なく受け入れやすく、周囲からの声かけのハードルも下がります。
みのまわりのお客様・利用者様・ご家族など、気になる方がいれば、ぜひお気軽にご相談・ご紹介ください。
補聴器体験 予約申込
――――――――――――
発行:北海道相続準備支援センター
代表 橋本 行正
――――――――――――





コメント